コネクテッド プランニングが Penumbra 社の健全な成長をサポート

医療機器メーカー、人の命を救うビジネスにふさわしい財務、需要、ワークフォース計画を構築

医療機器メーカーの Penumbra 社は、急成長を遂げたことで、従来のプランニング ソリューションの限界に直面しました。収益フォーキャスト、需要計画、ワークフォース計画を Anaplan に移行し、これらのプロセスを接続することで、同社は 1 ヶ月あたりの財務にかける日数を削減し、将来の需要をより正確に予測し、Penumbra 社の人命にかかわる医療用製品の製造に求められる正確なワークフォース計画を策定できるようになりました。

Anaplan なら、当社のビジネスを完璧に反映したものを柔軟に構築できます。
アレックス・リーブス (Alex Reeves) 氏、経営戦略および財務担当シニア ディレクター、Penumbra 社

作業時間の節約

データをリアルタイムで入手することで、毎月初頭の数日を節約

収益予測の精度向上

全体的な予測精度が投資家へのコミュニケーションにプラスの影響を与える

6–9ヶ月

採用・人事システムをAnaplanに接続することで、長期の人員計画を実現


医療機器メーカーの Penumbra 社にとって、ヘルスケアは分野や業界ではなく、いわば使命です。 4,000 人を超える従業員を擁し、十分な治療が確立されていない神経および血管関連の難しい病状に対処するための新しい製品を設計、開発、製造、販売しています。Penumbra 社の製品は世界の 100 を超える市場で販売されており、ビジネスは急成長しています。

経営戦略および財務担当シニア ディレクター、アレックス・リーブス氏は、2015 年に Penumbra 社が上場を果たした約 1 年後に入社しました。リーブス氏は、財務チームとの仕事量が膨れ上がっていったことを覚えており、「会社の 1 ヶ月分のデータを取得するだけで丸 1 日かかりました。それは、売上も取引量も今の 3 分の 1 だったのにもかかわらずです」と回想します。 ERP システムでは一度に引き出せるレコード数が限られているため、人を増やしてもスピードは上がりません。「何日もの時間が失われていました。それは大問題でした」と同氏は言います。そこで同社は、この問題に対応するために、 Anaplan を選んだのです。
 

新しいツールで新たな可能性が出現

Penumbra 社 で最初に実装された Anaplan のユースケースは、グローバルの収益フォーキャストでした。「既存のスプレッドシートのフレームワークを Anaplan で再現できたことは大きな成果でした」とリーブス氏は振り返ります。「データをリアルタイムで入手することで、毎月初頭の数日を節約できました」 しかし、リーブス氏とチームは、Anaplan の機能を活用するプロセスを再構築することで、さらに大きな成果が得られることにすぐに気づき、グローバルの需要計画とワークフォース計画の 2 つのユースケースも同時にリリースしました。

グローバルの需要計画は、主に収益を参考にしますが、「預託在庫」として病院が必要なときにすぐに使えるように手元に置いておく Penumbra 製品のデータも取り入れます。3,000 の SKU を扱う需要フォーキャスト モデルは、Anaplan のネイティブな統計的フォーキャスト機能を利用し、さらに、Penumbra 社のビジネス事業活動データを使用して拡張します。「当社は常に新製品を発表しているので、統計データだけで判断することはできないのです」とリーブス氏は説明します。

自動データ フローによって、Penumbra 社の SAP S4 HANA ERP システムからデータ ウェアハウスにトランザクション データを移動します。そこから、Boomi を使用して ETL で Anaplan にデータを読み込みます。特定の出力が Tableau に読み込まれ、可視化されます。「Anaplan はこの可視化を容易にします」とリーブス氏は話します。「そのおかげで、ビジネス リソースを管理しやすくなりました」

Anaplan でのワークフォース計画は、Penumbra 社の営業および製造チームをサポートしています。営業サイドのワークフォース計画は、会社の収益を基に決まり、各営業担当者は一定数の取引先を担当します。同様に製造労務も、Penumbra 社の製造スタッフは一定期間に一定数の製品を製造するため、(需要計画に基づいて) 直線的に決まります。リーブス氏は次のように述べています。「当社の製品はカリフォルニアで製造しています。 かなり労働集約的です。規制の厳しい体内に入る医療製品を製造するため、製造に携わる従業員は高度な訓練を受けています。しかしやはり、製造業であることに変わりはありません」

ワークフォース ソリューションは Penumbra 社の分析力と人事プロセスを改善しています。「Anaplan を導入するまで当社には、基本的なワークフォース アナリティクスは存在せず、当然、プランニング機能もありませんでした」とリーブス氏は回想します。現在、Anaplan のワークフォース計画は、Penumbra 社の Lever 採用管理システムと UKG HRIS に接続され、6 ~ 9 ヶ月の人員計画が作成されています。実際、新入社員の採用プロセスは Anaplan から始まります。
 

整合性の向上

リーブス氏は、Penumbra チームが Anaplan プラットフォームを最大限活用できているのは Allitix 社の功績だと評価しています。「以前のツールを使用する場合とやり方が違いそうなことについて詳しく説明してくれる Allitix のようなパートナーがいて、とても助かりました」とリーブス氏は言います。

「Penumbra 社はコネクテッド プランニングの素晴らしい事例の一 つです」と Allitix 社のコネクテッド プランニング担当ディレクター、ジョン・ポーズ (Jon Pause) 氏は言います。「Penumbra 社はまず収益計画について検討しました。それにより、地域ごとの再整合やグローバルな製品展開の実行力が高まり、数週間ではなく数時間で実行できるようになりました。その後、このプロセスを活用して、需要チームとの整合を SKU レベルまで進めました。財務と S&OP 間でこのレベルで整合がとれるというのは驚異的です」

リーブス氏によると、構築した自動データ フローによって、Penumbra 社の FP&A チームの時間を毎月節約できています。「1 ヶ月のうち 2 ~ 3 日を、特に四半期や業績サイクルの初めに取り戻すことには、大きな意義があります」と同氏は話します。「Anaplan を使えば、実際にそれを初日にできるのです」 リーブス氏によると、需要計画チームは財務部門よりもさらに時間を節約できているといいます。

しかし、メリットは時間の節約にとどまりません。リーブス氏は次のように話しています。「より正確に新製品の発売計画を立てられるようになり、その結果、収益予測の精度が増し、在庫の積み増しも引き締められました。全体的にフォーキャスト精度が向上しています。売上はもちろん、粗利益や営業利益についてもです。これは最終的に、一般投資家やアナリストに伝える内容に影響します。さらに、需要計画 (一連の供給計画イベントの始まり) は収益とリンクしていて、同じデータを使用しているため、すべてがどの程度整合しているかすぐに理解できます。
 

戦略に合わせてツールを調整

Penumbra 社のチームは Anaplan の柔軟性を最大限に活かしています。「Anaplan を使うことで、当社のビジネスを完璧に反映したシステムを構築できています」とリーブス氏は話します。「既成のソリューションを採用して、それを修正する必要はありませんでした」

それは、最終的には、患者へのサービスの向上につながります。最後に、リーブス氏は次のように話しています。「最近の四半期に、私たちは二つの主要製品を発売したのですが、これらに対して驚くほどの需要があります。その需要に間に合うよう懸命に努力していますが、やはり突き詰めると、これはプランニング次第です。だからこそ、Anaplan を使用してプランニングをしているのです」

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