ディシジョン エクセレンスを引き出し、より大きな財務リターンを獲得

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Anaplan

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コネクテッド エンタープライズを成功に導く取り組み:組織全体で勝利を手にする新時代を目指す

毎日、何千もの意思決定が企業全体で行われています。しかし、それは最適な決断なのでしょうか?そして、最適な結果をもたらしているでしょうか?さらに、これらの成果を測定し、定量化することができるでしょうか?

「Anaplan Enterprise Decision Excellence Report™ 2024 (Anaplan エンタープライズ向けディシジョン エクセレンス レポート、2024年)」では、組織のディシジョン エクセレンス レベルを高める価値を初めて定量化し、エンタープライズ コネクテッドネスがより良い意思決定の基礎となることを実証しています。

本レポートでは、課題の核心を掘り下げ、ディシジョン エクセレンス、エンタープライズ コネクテッドネス、そして株主総利回り (TSR) の間の驚くべき関連性を明らかにしています。ディシジョン エクセレンスがより良い結果につながることは当たり前のことだと思うかもしれませんが、シニア リーダーが組織全体の意思決定パフォーマンスをどのように向上させることができるのか、また、意思決定を強化することで財務利益をどのように得ることができるのかを明確にしたいという意図がありました。

Anaplan は、世界的な大手戦略コンサルティング会社と協力して、米国、英国、カナダの最大手1,000 社のシニア エグゼクティブ 500 人を対象に調査を実施。さらに 20 人以上に対して詳細なインタビューを行い、5 万件以上のデータ ポイントを収集しました。

今回の調査では、エンタープライズ コネクテッドネスが意思決定向上の礎となり、ディシジョン エクセレンスが財務利益の向上に直結する証拠を初めて示すことができました。

その結果、コネクテッドネスによって達成されたディシジョン エクセレンスが高い組織では、TSR が14% 向上することがわかりました。
 

用語の定義

この結果を得た調査方法を説明します。それには、まず「ディシジョン エクセレンス」「エンタープライズ コネクテッドネス」「コネクテッド エンタープライズ」を定義したいと思います。

  • ディシジョン エクセレンス:漠然とした概念ではなく、意思決定の質、スピード、効率の測定可能な三要素を指す
  • エンタープライズ コネクテッドネス:企業が意思決定とオペレーションをどの程度連結、リンクしているかを示す
  • コネクテッド エンタープライズ:データ、プロセス、視点、システムにおいて、縦方向、横方向、そして外部という次元で検討した相互連携性

これらの用語を定義することで、調査に参加した組織をデータ分析するために、ディシジョン エクセレンス指数とエンタープライズ コネクテッドネス指数という二つの指数を設定することができました。

「コネクテッドネス」のもたらす力

今回の調査では、意思決定パフォーマンスと組織のコネクテッドネスの相関関係に焦点を当てました。ディシジョン エクセレンスには他の要素も関与していることは認識しているものの、今回は要素を限定しています。

そして、次に以下の仮説を基に調査を進めました。より良い意思決定を推進するために、組織のどの領域がより高いコネクティビティを達成する必要があるのか?コネクテッドネスは組織の価値を高めるか?また、もしそうであれば、どのぐらい向上するのか?

ディシジョン エクセレンスを実現する鍵として、コネクテッドネスが浮上しました。組織がエンタープライズ コネクテッドネスの階段を上るにつれて、ディシジョン エクセレンスのスコアも連動して上昇することを発見したのです。

最も興味深いのは、この強力な相関関係は、特定の側面に限定されるものではなく、非生産的な会議を 43% 削減し、重要な事柄への集中力を 25% 高めるなど、組織の活動におけるあらゆる側面に浸透していることが、判明したことです。
 

内部と外部のコネクティビティ

今回の調査による発見は、それだけにとどまりませんでした。エンタープライズ コネクテッドネスが強化された組織は、社内に強力なつながりを築くだけでなく、社外にも広がります。

レポートでは、成績上位を見せたリーダー企業の顧客やサプライヤーとの結びつきの強さは、遅れている企業と比べて 58% も高いことも明らかになりました。成績上位の企業がより成功していることになります。外部とのコネクティビティは、需要変動やサプライチェーンの混乱といった難題をより効果的に対処できるようにします。

高い業績を上げている組織は、営業とマーケティング、製造の研究開発といった特定の事業部門を連携しているだけではないことがわかりました。意思決定を強化し、業績を向上させるためには、組織全体のつながりが不可欠なのです。
 

意思決定の可能性を引き出す

今回の調査は、ディシジョン エクセレンスに関する新たな見方を示しました。そして、エンタープライズ コネクテッドネスと意思決定パフォーマンスの強化との間に明確なつながりがあることを確立し、リーダー企業が同業他社と比較して株主利益を最大 14 パーセントポイント向上できることを明らかにしました。

ディシジョン エクセレンス実現に関する詳細については、レポートをご覧ください。