自動車メーカーを中心とした世界中の顧客にエンジニアリングプラスチックを提供するため、日本に本社を置く旭化成は、7 ヶ国に 11 の拠点を展開しています。
「我々は、シンガポールでエンジニアリング プラスチックを製造し、タイで加工し、それをヨーロッパで販売することがあります。このような柔軟性が弊社のグローバル ネットワークの強みです」と機能材料事業部長の顕谷一平氏は話します。
このネットワークは顧客に製品を届けることには役立ちますが、同時に旭化成の財務チームの業務を複雑なものにしています。
「最大の課題は、各製品の統合損益 (P&L) を把握するのが難しいということでした。もちろん我々は各拠点で収益計算を行っていますが、製造、加工、販売のすべてのプロセス全体にわたる製品ごとの利益を把握することは困難でした」と企画管理部機能材料企画室課長の崎田雄大氏は述べています。損益計算書の統合には非常に時間がかかるため 1 年に 2 回しか行うことができず、急速に変化する市場に対応するには不十分でした。
変革のための JUMP
旭化成はこれらの課題を解決するために、「Joint and Unified Management Platform」(JUMP) と呼ばれる変革システムを設計しました。6 ヶ月に及ぶ研究開発の結果、同社は Anaplan を JUMP の基盤として導入しました。旭化成のエンジニアリング プラスチックを製品グレード別、顧客別、他のカテゴリ別にカタログ化するために、数万ものマスター データが Anaplan に投入されました。
JUMP を使用して、世界中の製造、加工、販売拠点がそれぞれの実績を Anaplan に入力することで、統合された製品ごとの損益が自動的に集計されます。