連携の価値はカー オーディオ システムから知ることができます。すべてのコンポーネント (アンテナ、アンプ、ケーブル、スピーカー) を連携させて調整することで、最高の性能が引き出されます。
それと同じことが、車載オーディオ機器の世界的な相手先ブランド製造業者 (OEM) である ASK Industries 社の財務および営業プロセスにも当てはまります。2018 年時点の ASK 社のプロセスは統制が取れていませんでした。各事業 (アンテナ、アンプ、ケーブル、スピーカー) や各市場 (ヨーロッパ、アジア、アメリカ) の部門ごとに独自のスプレッドシートを使用して大量のデータ処理やコピーを行っており、分析にかける時間はほとんどありませんでした。主要プロセス (投資および営業予算の編成、損益計算書や貸借対照表の作成など) はサイロ化が進み、多くの場合、各部門はそれぞれの計画業務サイクルを最初から始める必要がありました。「処理の重複や手戻りを防ぎ、期間を短縮して、正確なデータへのニーズとそれを得るための労力のバランスをとる必要がありました」とグループ コントローラーの Enrico Righini 氏は説明します。
ASK 社は、Accenture 社のチームの助言を受けつつ Anaplan プラットフォームを利用して、複数のプロセスを以下の四つの Anaplan モデルに再編しました。
- 見積依頼 (RFQ) 及び設備投資計画 (投資予算)
- 営業予算
- 損益計算書予測 (損益計算書) 及び貸借対照表とキャッシュフロー計算書
- 中長期計画 (同社では PMT と呼称)
最も顕著な変化が見られたのは、入札を作成し、財務面での影響を評価するプロセスである RFQ です。研究開発から製造、財務まで、ビジネスのすべての部門が、最初の半年で 100 件もの RFQ にデータを提供しています。各 RFQ の数百種類の可変要素に正しいデータを設定することで、リスクが最小化されます。Righini 氏は次のように述べています。「正確な数字が得られるかどうかで、収益が出る見積もりを作成できるかどうかが決まります」
可変要素には、RFQ で使用するコンポーネントの製造拠点や使用通貨などがあります。Righini 氏は次のように語ります。「当社のオペレーション、サプライヤー、お客様は世界中に分散しているため、Anaplan の通貨を変更して検討できる機能は、有利な RFQ を作成する上で極めて重要です。それまで一日がかりだった為替レート、商品動向、大口販売価格、代替案の「What-if」分析が、Anaplan を使うと数秒で実行できます。分析ミスの心配もありません」