アクサ生命は、世界 51 ヶ国で 9,300 万人の顧客の財産、健康、事業を支えています。ここ数年、保険会社は高インフレ、金利の上昇、国際財務報告基準 (IFRS) 財団からの新たな指令など、一連の難題に立て続けに直面してきました。
業界のトップで居続けるために、アクサ生命は進化する市場に合わせ、迅速かつ十分な情報に基づいた戦略的な意思決定と計画を立てています。「財務部門および会社全体にとって、プランニングは大きな役割を果たしています。それは、当社の財務的安定は、顧客に優れた保護を提供する基盤だからです」と、アクサ生命ドイツの財務オペレーション責任者、リナート・ルザー氏はコメントしています。「プランニングにより、将来を見通すことができ、貸借対照表と損益計算書の完全な透明性を確保できます」
IFRS 第 17 号基準の導入に向けて、アクサ生命は既存の財務プロセスを再評価し、改善の機会を見出しました。以前は、グループ全体の損益計算や、各事業セグメントに焦点を絞った営業計画を立てるには、時間のかかるデータ統合が必要でした。このような手作業は意思決定を遅らせ、進化するビジネス環境に合わせて、アジャイルに戦略目標を調整することを妨げていました。
信頼できる唯一の情報源を確立する
時間のかかるデータ統合をなくし、IFRS 第 17 号に準拠した会計プロセスを開発するため、アクサ生命は財務/営業計画のプラットフォームとして Anaplan を導入しました。
「Anaplan は、アクサ生命の健康保険や生命保険の損益計算、損害保険事業の営業および財務計画など、幅広いユースケースをサポートしています。Anaplan のエコシステムは、ビジネス オペレーションとパフォーマンスの全体像を提供してくれます」とルザー氏は述べています。
業務全体を把握するために、アクサ生命は Anaplan を様々なデータソースと統合しました。「Anaplan Data Hub は、主に Copernic と呼んでいる総勘定元帳やデータ ウェアハウスといった SAP ソリューションから情報を引き出します」とルザー氏は言います。「また、販売/流通システムからの情報も利用しており、Data Hubを通じて計算モデルに反映させています」
高度な財務計画でありながらも、非常に直感的であると同社のAnaplan ユーザーは感じています。「簡単にドリルダウンしてデータを分析できます。また、Anaplan は使いやすく信頼性が高く、当社の価値観や文化を反映しています」
データに基づく洞察を迅速に得る
アクサ生命は、Anaplan を使用して財務および営業計画を強化することで、主要なプロセスを加速させ、より迅速なインサイト取得と柔軟性の向上を実現しました。「Anaplan のおかげで、これまでとは違うやり方で仕事をし、素早く結果を出すことができます」とルザー氏は説明します。また、日常的な処理時間が 50% 以上短縮されたことも指摘しています。「以前は、損益計算書を作成するために何週間もデータの統合や準備に費やしていましたが、今では数日で統合結果を見ることができます。その結果、外的要因に迅速に対応することができるようになりました」
Anaplan の導入は、最新の会計基準の準拠にも功を奏しました。「新しい IFRS 第 17 号モデルへの Anaplan 上での移行は大成功でした。データを見るときに、はるかに自信を持ってプロセスに取り組むことができます。それは、データが信頼できるものであり、計算上のあらゆる問題やエラーをすぐに分析できるからです」
ルザー氏とそのチームは、Anaplan がもたらすアジャイル性も気に入っています。コストのかかる外部の支援に頼ることなく「モデルや計算方法を変更できます。データを分析し、ディメンションを変更し、製品別、事業体別、年度別の売上高をドリル ダウンすることができます」と同氏は説明します。
アクサ生命は、Anaplan による最近の成功を受けて、付加価値を生むモデルを構築し続けるためにこのソリューションを活用する予定です。ルザー氏は次のように述べています。「近い将来、IFRS 第 17 号環境において、事業の全セグメントからすべての業績を統合できるような概要モデルを作成する予定です。Anaplan ならばこれを達成できると確信しており、Anaplan がどのようなフレッシュなインサイトを提供してくれるのか楽しみです」