Anaplan導入の前に、サークルK社は、Excelと企業資源計画(ERP)システムのバラバラな組み合わせで、供給と需要計画を管理していました。 これは、不正確な予測、情報収集への非構造化アプローチ、そして矛盾した需要予測につながりました。
サプライチェーン最適化のシニア ディレクターのマグナス・タグストローム氏は、「目的の1つは、サプライチェーンの点と点を結ぶことでした」と振り返ります。「私たちは良い解決策を持っていたと思いますが、別々に予測を行っていましたので、その計画プロセスをE2Eでつなげたかったのです」
タグストローム氏のチームは、「Anaplan for Supply Chain」で需要と供給の計画への接続されたアプローチを構築しました。AnaplanのパートナーであるExecutit(現在はAnaplanのゴールド パートナーであるVuealtaの一部)と共に導入されたこのソリューションにより、チームはヨーロッパ全域の個々のステーション レベルまで正確に需要と供給を予測できます。直感的な予測とシナリオ ベースのプランニングにより、サークルK社の計画チームは商品とステーションごとにダイナミックなキャパシティ フォーキャストを行い、いつどこに燃料を送るべきか正確に把握できるようになりました。
その結果、ヨーロッパの拠点における現在と将来の在庫レベルを、正確かつダイナミックに18ヶ月間予測できました。タグストローム氏は、「明確なメリットの1つは、フォーキャストの精度です。このおかげで、すべてのサイトを通して正しい在庫レベルを持つのに役立ちました。サプライチェーンのバッファとして資金を確保できました。
必要な容量を正確に把握することで、サークルK社は在庫を減らし、リソースをより効率的に使用することでコストを削減できます。タグストローム氏は、「現在の在庫レベルだけでなく、将来の在庫レベルも完全に可視化しています」と説明します。「Anaplan では、販売する量と、それをいつ各拠点に配給できるかを把握しています。その結果、流通コストと運転資金を削減できました」。
また、正確な予測を行うことで、サークルK社の在庫切れが少なくなるため、売上が増加するというメリットもあります。タグストローム氏は、「もし当店に燃料がないときがあれば、お客様は次回から当店に来ないかもしれません」と説明します。「だから、需要を予測することはとても重要なことなのです」。サークルK社はまた、(全員が同じプランとデータに基づいて作業しているため)自信につながり、ストレスが減り、コラボレーションが進み、より良い情報に基づいた意思決定ができるようになるという無形のメリットも実感しています。
サークルK社は、反復的な開発プロセスで迅速に立ち上げられるAnaplanのプラットフォームを選択しました。また、プラットフォームの拡張性と直感的な操作性も重要な要素であり、エンドユーザーからの高い支持を得られました。今後は、より広範な利用、より多くのデータ ソース(気象データなど)、機械学習の統合、パートナー ビューなどが予定されています。