Danfoss 社は、効率の高さを極めた暖房、冷房、電力、その他のソリューションを開発しています。「当社にはさまざまな製品がありますが、基本的にどれも省エネタイプなので、CO2 排出量にポジティブな影響を与えています」と、デンマークに本社を置く数十億ドル規模の国際的な産業メーカー、Danfoss 社の SIOP アーキテクト、クリストファー・ハレ氏は言います。実際に、Danfoss 社は世界的な「グリーンへの移行」(Green Transition) をリードしています。
効率的なプロセスが効率的な製品製造を後押し
Danfoss 社のハレ氏と、同僚のサプライチェーン リーダーとプランナーは、会社の業務を、同社が製造する製品のように、効率的にすることを任されていますが、旧式のプランニング テクノロジーとプロセスが障害になることがありました。2018 年、Danfoss 社は営業、在庫、オペレーション計画 (SIOP) に Anaplan プラットフォームの使用を開始しました。この SIOP ソリューションは、それを使用する Danfoss 社のプランナーの業務を一変させました。たとえば、プロジェクトをレビューするとき、すべてのデータを集計して更新するのではなく、新しいシステムでは例外箇所をチェックします。変更されていないデータは自動的に流れるので、プランナーは付加価値を生むところに時間と知力を注げます。
「Anaplan のおかげで、機能が豊富なシステムを作ることに成功しました」とハレ氏は言います。「プランナーは、専門的な知見を持つ部分に時間を費やせます。それは私たちにとって大きな成功になっています」 SIOP プラットフォームは運用開始以来、さらに包括的で自動化されたものになっています。
生産への迅速な移行
2021年、Danfoss 社内の別のチームが、世界のビジネス情勢に伴うサプライチェーンの課題に取り組んでいました。「原材料のリード タイムが延長され、対応に追われていました」と、Danfoss 社の OneERP コンサルタント兼 UX リード開発者のマグナス・ホフリッツ (Magnus Hoffritz) 氏は振り返ります。「生産能力を高めることはできたのですが、材料の調達が間に合わなかったのです」
一貫性のあるタイムリーなデータが得られないことも、問題を悪化させました。同氏は次のように述べています。「大量のスプレッドシートが SharePoint サイトに置かれていました。それらをどうやって更新するか、本当に悩んでいました」 ホフリッツ氏は、Anaplan ベースの割り当てソリューションでこの問題に対処できることがわかっていたので、速やかに行動する決意を固めていました。「すべてのユーザーストーリーを把握した後、私たちは最小実行可能製品にあたるものを作成しました」とチームの様子を話します。「実は、わずか 3 回のスプリントで、本番環境に導入した最終製品を作成できました」
ホフリッツ氏の割り当てソリューションは、すぐにユーザーに価値をもたらしました。以前のシステムでは、プランナーは毎週何時間もかけて、数十枚のスプレッドシートを更新していました。今では、完全なトレーサビリティと透明性を確保しつつ、一週間に 15 分で作業が終わります。「1 か所にログインして、一度にすべてを確認できるのです」と同氏は言います。
並外れた柔軟性
ハレ氏は、Danfoss 社のチームが複数の方法で Anaplan を活用していることは、Anaplan プラットフォームならではの価値提案を示していると言います。「Anaplan の大きな強みは、やりたいことが何でもできるという、この並外れた柔軟性です」とハレ氏は説明します。「要するに、可能性は無限です」