コネクテッド プランニングがダックホーン・ポートフォリオに実り豊かな成果をもたらす

プレミアム ワイン メーカーが財務、サプライチェーン、営業計画を融合させ、コラボレーション、アジリティを強化し経営成果を向上


Anaplan を活用することで、信頼できる唯一の情報源(SSOT)を構築することができました。リアルタイムのコラボレーションが可能になり、ビジネスにおける重要な意思決定を行うことができます。 
ポール・フィン (Paul Finn) 氏, ビジネス計画 & 分析ディレクター、ダックホーン・ポートフォリオ

SSOTの構築

10 ブランド、150 レーベルの財務および供給データ

コラボレーション

コネクテッド データと一貫性のある計画プロセスによって時間を節約

アジリティ

収穫期の繁忙期でも、機敏な購買戦略や詳細かつタイムリーな売上原価データを提供


ナパ バレーを拠点としたプレミアム ワイン メーカーであるダックホーン・ポートフォリオは、画期的な IPO を踏まえて、財務、サプライチェーン、営業計画を統合システムで融合するコネクテッド プランニング環境を作り上げました。これにより時間と費用が節約され、透明性とアジリティが向上し、チーム全体とチーム間のコラボレーション環境が構築されたことが、人気ワインとロイヤルカスタマーを生み出すことにつながりました。

人は何千年もの間、ワインを造ってきましたが、現代のワイン醸造家は、激しい競争、予期せぬ破壊的な出来事、顧客に対するアプローチ方法の進化など、他のビジネスと同様に21世紀のビジネス課題に直面しています。

ダックホーン・ポートフォリオが2021年に新規株式公開したとき (NYSE:NAPA) 、これらすべての要因が影響していることを投資家に対して説明する必要がありました。ダックホーンのビジネス計画 & 分析ディレクター、ポール・フィン氏は「堅牢な損益計算書を必要としており、データを動的な方法で管理したいと考えていました」と IPO の準備段階について振り返ります。「当社は、2019 年に Anaplan を選びましたが、それを活用して株式公開を果たせたことは幸いでした。Anaplan で得た情報を使って、ビジネスの変動と差別化要因についてウォール街の投資家に説明することができました」

コネクテッド プランニングが自信に満ちた意思決定につながる

IPO は、ダックホーンの Anaplan を使った取り組みにおける一つの段階に過ぎませんでした。動的な損益計算書と連携された過去の財務データを基盤として、同社は需要計画、営業計画、業務計画、設備投資計画、売上原価 (COGS) 計画、供給計画などで Anaplan を活用しました。また、財務三表モデル (貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書) の構築も計画しています。「一つのプラットフォームにすべてを集約することで、より動的で正確な方法で未来を予測することができるのです」とフィン氏は言います。

データ ソースには、Microsoft Dynamics NAV エンタープライズ リソース プランニング (ERP) と、複数のワイン業界専用アプリケーションがあります。ほとんどのデータは Microsoft SQL Server に集約され、CloudWorks を介して Anaplan に移行します。(データ統合やテクノロジーに関するダックホーンの取り組みの詳細は、後述の「成長から学ぶ」を参照)。

フィン氏は、Anaplan を使ってダックホーンのデータを多次元分析できることを強調しています。つまり、ダックホーンの 10 ブランド (さらに増加予定) と複数の事業部門を一つのプラットフォームで計画し、一つのブランドやレーベルにドリルダウンする能力を維持しながら、同時にデータを企業レベルにまでロールアップできるということです。「従来使っていた古いシステムでは、Anaplan ほど多くのデータを処理できませんでした。Anaplan はクラウド アプリケーションなので、データの精査や検証に費やす時間が大幅に短縮され、どこにいても同僚とリアルタイムで情報を共有することができます」と同氏はコメントしています。

同社は有能な社内モデル ビルダーを集め、ベスト プラクティスとガイダンスのために Twelve Consulting Group と提携しながら、Anaplan 環境を育てています。「TwelveCG は、ビジネスに幅広い CPG の専門知識をもたらし、ワイン業界の特徴を理解するために時間を割いてくれました」とフィン氏は説明します。

「ダックホーン・ポートフォリオは、Anaplan および TwelveCG とのパートナーシップにおけるイネーブルメントとイノベーションの完璧な融合の良い例です」と TwelveCG で成長戦略責任者であるピート・アムンゾン (Pete Amundson) 氏は語ります。「ビジネス全体で Anaplan の革新的な機能を活用するというコミットメントは、計画を実用的なインサイトへと変化させます」

小さな決断がリーダーシップチームの意思決定をサポートする

Anaplan のソリューションは、ダックホーン全体に利益をもたらすことができます。「Anaplan を使用することで、膨大な時間を節約し、正確さと洞察力を向上させることができます。より良い情報を使って仕事をすることで、ビジネスの行い方はさらに良くなっているのです」とフィン氏は言います。

その一例が売上総利益です。さらに同氏は「農業は自然に大きく左右され、時には山火事のような変化球にも直面します。そのため、ブドウ園から直接収量情報を収集し、Anaplan の COGS モデルで粗利益とマージンを迅速に計算しています」と続けました。(詳細は、後述の「芸術性と分析が出会う場所」を参照)。 同社はまた、ボトルの仕入れを計画したり (2022 年だけで価格が 20% 上昇)、ロイヤル カスタマーが人気のあるワインを入手できるようにするためにも Anaplan を使用しています。(詳細は、後述の「長期的なロイヤル カスタマーとの関係構築」を参照)。

「Anaplan で行うタスクや分析の中には小さなものや平凡に見えるものもありますが、特定の人にとっては大きな影響をもたらす作業なのです」とフィン氏は述べます。「小さな決断が積み重なり、組織全体に波及していきます。そして最終的には、大きな決断を下し、ウォール街の投資家に説明する役割を担う役員レベルにまで届きます。」こうした大きな決断には、ダックホーンの成長を後押しする M&A も含まれます。「最近、M&A の機会が増え、それらがビジネスにどのような影響を与えるかを理解するために Anaplan を使用しています。Anaplanを活用することで、信頼できる唯一の情報源を構築することができ、リアルタイムで協力し、ビジネスにおける重要な意思決定を行うことができます」と同氏は言います。

計画を超えたつながり

ダックホーン・ポートフォリオは、従業員を「一団」と呼ぶこともあるほど、従業員中心の社風を誇りにしており、コネクテッド プランニングもその精神を補完するものです。「Anaplan で本当に気に入っているところは、私たちが成長し進化していく中で、人間関係を構築するのに役立つことです」とフィン氏は語ります。「最先端のプラットフォームで同じ情報を使うことで、信頼を築くことができます。そして互いを信頼し合うことで、強い人間関係が構築され、共に良い意思決定を下し、その過程を楽しむことができるのです」

wine sommelier sitting next to a bottle of wine

ダックホーン・ポートフォリオにおけるワインの製造と販売では、常にバランスが必要です。熟練のワイン メーカーは、愛されるワインを造るために特定のブドウを必要としますが、自然の気まぐれは毎年入手できるブドウの質と量に影響を与えます。投資家を満足させる財務結果を念頭に置きながら、こうした現実とのバランスをとることが、ダックホーンのサプライ計画担当副社長、メアリー・バソア (Mary Basore) 氏の仕事です。彼女はそれを「芸術にデータ、分析、数学を応用する」と表現しています。

ここ 10 年で、バソア氏は同社のポートフォリオを 5 ブランドから 10 ブランドに倍増させ、レーベル数を 150 に増やし、総生産量を 5 倍に増やしました。彼女はその成長をサポート手段として Anaplan に目を向けました。

ワインメーカーのすべては、ブドウからはじまります。夏の終わりの 3 カ月間で、そのシーズンのブドウを収穫し、加工します。しかし、計画が始まるのは 3 年前からです。ダックホーンのワインに使用されるブドウは、自社畑で栽培されたものに加え、契約畑やスポット市場からも購入しています。「西部の各州で、情熱を持った人々がブドウの購入を担当しています」とバソア氏は説明します。「常に最高のブドウを求めていますが、適切なブドウを適切な量だけ入手する必要があります」

エーカー当たりの生産量は年によって 20% も変動することがあり、これは簡単なことではありません。「年間 3 万トンのブドウを入手する場合、たとえ10% でも大きな違いになります」とバソア氏は言います。そこでダックホーンの専門家は、少なくとも年に 3 回は各ブドウ畑を訪れ、生産量を見積もり、そのデータを Anaplan に入力します。

これらの生産量予測は、バソア氏の Anaplan のブドウ仕入れモデルに反映されます。「私のチームでは、すべてのブランドを満足させる適切な量と品質のブドウを決定するために Anaplan を使用しています。Anaplan のツールは、事業計画を生産者担当用の購入計画に変換できます。 悪天候や、山火事などの不測の事態、あるいは企業買収などの事業活動によって計画が変更された場合、購買要件への影響を迅速に把握し、それに応じてその場で対応することができます」

「変更がマージンに至るまで、粗利にどのような影響を与えるかをすぐに知ることができます。その結果、ワイン メーカーが最高レベルの芸術を実践するために必要となる果実の量と品質の確保に関して、その場で決断することができるのです。」とフィン氏は説明します。

さらに、バソア氏は「私たちの主な目標は、機敏であり続けることです。トレンドが生まれることを察知したとき、競合他社に先んじていたいのです」と付け加えました。

3 wine glasses clinking

ダックホーン・ポートフォリオのワインは人気が高く、同社は小売販売だけでなく、ワイン クラブ、テイスティング ルーム、直接販売といった消費者直接販売 (DTC、Direct-to-Consumer) 事業も活発に行っており、個々の顧客に適切な対応ができるよう、細心の注意を払っています。フィン氏は「私たちは、100% お客さまに満足し、喜んでいただけるようにしたいのです」と説明します。

それには、最も人気のあるヴィンテージ ワインの一部を直接販売に割り当てることがあります。「これは複雑なプロセスです。事前に申し込みを行いますが、購入の順番を待たなければならなく、また時期になるまでワインを売ることはできません。Anaplan を活用して、これらのワインを割り当て、追跡しています。そうすれば、すべてが公平で正確であることを把握できるのです」

Anaplan を使用することで、ダックホーンのチームは、各顧客の順番が来たときに在庫が手元にあることがわかります。余分な労力が必要となりますが、最良の顧客に喜んでもらえ、その顧客を維持するためには投資する価値があるのです。「その努力の結果が、長年にわたって一貫して当社のワインを購入してくれる、ロイヤル カスタマーなのです」とフィン氏は言います。

Picture of man with mustache talking to someone

エリック・シャウ (Erik Schau) 氏とカイラ・カワサキ (Kaylaa Kawasaki) 氏がダックホーン・ポートフォリオに入社したとき、同社はすでに Anaplan で財務計画と営業計画を立てていましたが、さらにできることを増やそうと考えていました。「カイラと私は、Anaplan の使用方法を拡大するために雇われました」とシャウ氏は振り返ります。「今では、設備投資計画、営業費計画、変動報酬、ワークフォース計画など、すべてがデータハブに接続されています。当社ではすべてにAnaplanを使っています。」 その過程で学んだ教訓は次のとおりです。

・自分自身にコミットする:Anaplan 環境の開発、維持、成長を成功させたいのであれば、適切なツール、適切な人材、そしてリーダーからの適切なサポートが必要です。「プロジェクトに対するコミットメントを確立することは、そのプロセスにおいて非常に重要です」(シャウ氏)

・人材基盤を構築する:ダックホーンは Twelve CG と連携を取り、同社のビジョンに合わせたソリューションを迅速に提供できるモデル ビルダーを育成しています。「モデル ビルダーがスタッフにいることで、Anaplan でできることが大幅に増えました。アイデアの段階から最終的なUXダッシュボードまで、数日で仕上げることができます」(シャウ氏)

・チームの能力を高め、サポートする:ダックホーンの Anaplan CoE (センター オブ エクセレンス) は、全社のモデル ビルダーとユーザーをサポートする第一線です。「ネットで探したり、他の人に声をかけたりする必要はありません。正しい道に導き、もっと支援が必要であれば、要望に対して正確に構築する手助けをすることができます」(シャウ氏)

・カスタマイズする:ダックホーンの各チームは、独自の用語とプロセスを使用して Anaplan で作業するため、データはカスタマイズされたタスク固有の形式で表示されます。これには大規模な変更を必要としません。たとえば、Anaplan UX ページは、資本プロジェクトの予算を構築するダックホーン エンジニアのためにその場で調整されました。「データの見せ方のおかげで、エンジニアは自身の決断に自信を持てるようになりました」(フィン氏)

・内容を精査する:ユースケースの追加に加え、シャウ氏とカワサキ氏はダックホーンの Anaplan アーキテクチャを改善しました。「1年で Anaplan のソリューションを文字どおり解体し、再構築しました。性能、効率、モデルの大きさの点で格段に向上しています。」(シャウ氏) 階層とトランザクション リストを確立し、それらを一つの場所に適切な形式で配置し、効率的かつ最適化された方法で構築することで、チームは他のすべてのモデルを構築する能力を向上させました。

・流れを把握する:データ エンジニアリングとパイプラインは重要です。また、Anaplan Cloudworks はダックホーンの主要な統合ツールですが、それだけではありません。「Anaplan Connect や RESTful API など、Anaplan で可能なあらゆるデータ統合を利用しています。それぞれが異なる目的に適しています」(シャウ氏)

・自らの成果に誇りを持つ:「データ ハブの再構築を最も誇りに思っています。ソリューションの中核に非常に強固なデータハブがあることで、各スポーク モデルですべての情報を構築する場合よりも、スポーク モデルの開発が飛躍的に迅速になりました」(シャウ氏)

結果として、会社全体にとって刺激的で満足のいく職場環境の実現につながりました。「私たちに合わせて計画し、実行できることが気に入っています。そして、ダックホーンに競争力をもたらしていると考えます」とシャウ氏はまとめます。

ポール・フィン (Paul Finn) 氏、ビジネス計画 & 分析ディレクター、ダックホーン・ポートフォリオ:ダックホーン・ポートフォリオの目標は上質なワインを、求める人すべてに提供することです。ここ、ナパ バレーでプレミアム ワインを作っています。

以前は、予測を立てるのに数週間から数ヶ月かかっていました。Anaplan を使うことで、現在は数日で予測が作成できます。公開企業として、これは成功に不可欠です。

Anaplan を使用する主なコンポーネントは、オペレーション、経費計画、資本計画、需要計画で、これらすべてをまとめて損益計算書を含む財務三表を作成します。

最大の課題は、データソースや、唯一の情報源が複数存在したことです。Anaplan を活用することで、信頼できる唯一の情報源を得ることができました。リアルタイムでコラボレーションでき、ビジネスに関する有意義な意思決定を行うことができます。

Paul Finn です。ダックホーン・ポートフォリオでビジネス計画と分析のディレクターを務めています。Anaplan でプランニングをしています。