変革プロセスのアクセルを踏むジャガー・ランドローバー社

サプライチェーン、営業、マーケティング、ワークフォース、および財務のプランニングを総合するコネクテッド プランニングで、グローバルな連携体制をトップ ギアに

高級自動車メーカーとして名高いジャガー・ランドローバー社は、グローバル企業である自社の計画体制を一元化したいと考えました。そこで、Anaplan と連携し、まずはサプライチェーンから着手し、続いて営業、マーケティング、ワークフォース、財務と、さまざまな業務プロセスを変革していきました。その結果、丸一日かかっていた作業を数分で完了できるようになり、計画担当者は残業や週末勤務から解放されました。また、PlanIQ を活用したさらなる革新への準備も整いました。

「Anaplan のおかげで、組織全体に変化をもたらし、社内のパフォーマンスを真に改善できました」
マシュー・ディカーソン (Matthew Dickerso) 氏, プランニング システムズ マネージャー

90%+

毎月の業務サイクルで 90 %以上もの時間が削減され、重要なデータをより速く活用できるようになった

80/20

以前は80/20 だった計画と分析の所要時間が逆転し、現在では時間の 80 %を戦略的シナリオ分析や意思決定のサポートに充当


世界的な高級自動車メーカーであるジャガー・ランドローバー社。本社を英国に構え、その事業拠点は世界各地に広がっています。世界規模の事業展開は、多くの人々に自動車を通して感動を伝えられるという点ではメリットですが、運営側にとっては悩みの種にもなり得ます。なぜなら、世界的な視点をもって計画を立て、その上で地域ごとの事業条件に柔軟に対応できるような体制を整えることが求められるからです。

「当社は 5 つの地域で事業を展開しています」と、ジャガー・ランドローバー社でプランニング システムズ マネージャーを務めるマシュー・ディカーソン氏は述べています。「仕事の仕方はそれぞれの地域で異なります。私たちはこれらの違いを認識しつつ、一元化した運営体制を持つ必要がありました。また、データを上手く活用した意思決定を行い会社を前進させられる仕組みも必要でした」

信頼できる唯一の情報源を、世界中で活用

ジャガー・ランドローバーは、全社のデジタル トランスフォーメーションに取り組むなか、一元化された柔軟な計画プラットフォームを提供する Anaplan を選択しました。それまで使用していたシステムの寿命が迫っていたこともあり、まずは需要計画および供給計画システムを世界中の拠点で導入しました。同社にとって最初の Anaplan 製品となったこのサプライチェーン ソリューションは、希望の期間および予算の範囲内で提供されました。

最初の導入の成功を受け、同社は営業/オペレーション計画 (S&OP)、CO2 削減に関するコンプライアンス、売上予測、収益計画、およびワークフォース計画にも Anaplan を取り入れました。その後、価格設定およびプロモーション、販売店のスコア カード、さらにマーケティング パフォーマンス管理を活用して、マーケティングにかかる固定費および変動費を管理する Anaplan ソリューションを追加で構築しました。現在では、合計で 10 を超える Anaplan モデルを運用しており、今後もその数はさらに増えていく予定です。

Anaplan データ ハブにフィードするデータは、Google Cloud がホストします。 そして、その単一のグローバル リポジトリは、複数の Anaplan ソリューションによって共有されます。「信頼できる唯一の情報源があることで、業務負担が大幅に軽減されました」とディカーソン氏は言います。


ジャガー・ランドローバー社の Anaplan ソリューションで使用されるデータは Google Cloud に保管。

会社と従業員の両方にうれしい成果

Anaplan を利用することで、ジャガー・ランドローバー社では計画担当者の業務時間を大幅に短縮できました。ディカーソン氏はその一例として「従来のシステムでは、ある月から翌月へと移行する際に切り替え作業が必要で、この作業に 24 ~ 48 時間もの時間がかかっていました。しかし今は Anaplan のおかけで、これを 15 分で完了しています」と述べています。 また、以前は 1、2 日かかっていた割り当てプロセスを、現在はほとんど瞬時に完了できるようになったと言います。「わずか数分でより効率的に業務を実行できているのは、Anaplan Optimizer のおかげです」とディカーソン氏は指摘します。

Anaplan の導入前は、どの計画担当者も残業や週末勤務を行っていました。その勤務時間の 80 %を計画に費やし、業績を伸ばす機会を見極めるためのデータ分析には 20 %の時間しか割けていなかったと、ディカーソン氏は推測します。「今では状況が逆転しました。20 %の時間で計画を策定し、残りの時間はシナリオ分析に費やして、そのデータを意思決定者に伝えることができています。この変化により、計画担当者たちのワークライフ バランスは大きく改善されました」

ジャガー・ランドローバー社では、PlanIQ を利用した計画プロセスの自動化を予定しています。この取り組みにより、事業を展開する 5 地域の一元管理を進めつつ、さらに大きな改善も実現できると期待されています。Anaplan の導入により、会社全体にメリットがもたらされたのはもちろんのこと、ディカーソン氏においては個人的な成長も後押しされました。「仕事が一段と楽しくなりました」とディカーソン氏は語ります。「Anaplan のおかげで、組織全体に変化をもたらし、そして社内のパフォーマンスを真に改善できました」

マシュー・ディカーソン氏、ジャガー・ランドローバー社、プランニング システムズ マネージャー:

ジャガー・ランドローバー社は英国の自動車メーカーです。モダンでラグジュアリーな自動車を生み出すメーカーであることが私たちの誇りです。

当社は 5 つの地域で事業を展開していますが、仕事の仕方はそれぞれの地域で異なります。私たちはこれらの違いを認識しつつ、一元化した運営体制を持つ必要がありました。また、データを上手く活用した意思決定で会社を前進させられる仕組みも必要でした。

当社は現在、デジタル トランスフォーメーションを進めています。そしてその中心にあるのが Anaplan です。最初の導入は、需要計画および供給計画プロセスに関するものでした。それまで使用していたシステムの寿命が迫っていたこともあり、非常に短期間で導入を完了する必要がありました。結果的に期間内および予算内で導入は完了したのですが、何よりそのシステムが非常に素晴らしく、社内でもすぐに受け入れられました。

私たちは Anaplan に長期の事業計画を追加し、その後、コンプライアンス、カスタマー サービス、サプライチェーンでも導入を進めました。リソース計画や人材育成といった人事にも導入し、さらに、価格設定や販売店のスコアカードも Anaplan で管理するようになりました。直近のプロジェクトでは、マーケティング関連の固定費および変動費を管理するソリューションを追加しています。

これらのシステム内のデータは Google Cloud プラットフォームに保管され、そこからAnaplan のデータ ハブ内にデータを移動させます。信頼できる唯一の情報源があることで、業務負担が大幅に軽減されました。

従来のシステムでは、ある月から翌月へと移行する際に切り替え作業が必要で、この作業に24 ~ 48 時間もの時間がかかっていました。しかし今は Anaplan のおかけで、これを 15 分で完了しています。

また、Anaplan のおかげで、自動割り当てプロセスを実行する際の業務効率も改善されました。以前は 24 ~ 48 時間かかっていましたが、Optimizer を使用することで、現在ではわずか数分でより効率的にプロセスを完了できています。

それまで計画担当者は、日常的に残業や週末勤務を行っていました。当時は、計画に 80 %の時間を費やし、分析には 20 %の時間しか使えていませんでした。しかしその割合が逆転し、今は 20 %の時間で計画を策定しています。残りの時間はシナリオ分析に費やして、そのデータを意思決定者に伝えられています。

この変化により、計画担当者たちのワークライフ バランスは大きく改善されました。今後は、PlanIQ を利用して業務の自動化を進めていく予定です。Anaplan と連携し、継続的な事業成長に取り組んできた私たちですが、今では、機械学習や AI のメリットを確実に実感し始めています。

私個人としては、Anaplan のおかげで仕事が一段と楽しくなりました。Anaplan のおかげで、組織全体に変化をもたらし、そして社内のパフォーマンスを真に改善できました。Anaplan を通して、物事を良い方向に変える方法を学ぶことができました。

resources_customerStory_JLR
resources_customerStory_JLR