ビューティー製品の販売は、ここ数年でその形態を大きく変えてきました。 デパートでの販売から専門店での販売が主流になり、オンラインやモバイル デバイスを利用した販売も増加しています。あるAnaplanの顧客企業は米国とカナダにて、この大きな市場の変化に見事に対応し、ビューティー製品の販売店としてその地域を代表する存在になりました。
小売店にとって、予測と予算組みは最も基本的な財務活動です。販売にかかるコストは、店舗数やその立地、マーケティング活動、および必要な従業員数に大きく影響され、販売予測に応じて常に変化するからです。このような特徴があるにも関わらず、同社のSAP BPCシステムでは、財務チームのリーダーが求める柔軟な予測を行えませんでした。ユーザーはソース システムからデータをダウンロードし、スプレッドシートを使ってそのデータを更新し、それから中央システムに再びアップロードする必要がありました。誰かがデータの更新(販売数の変更やプロモーション活動を行う時期の更新など)を忘れてしまえば、何百ドル単位で予測にずれが生じることも考えられます。加えて、社内の各部門が独自の損益(P&L)構造を採用していたことで、この問題はさらに複雑化しました。つまり、予測を連結しても、重要なデータが「別の」カテゴリーに振り分けられているということが頻繁に起こったのです。
「すべてのチームが平行して作業を行い、信頼できる唯一の情報源を創出できるシステムが必要でした」と、同社の財務責任者は述べています。そこで同社は、親会社や複数の姉妹会社がすでにAnaplanを利用していたこともあり、その選択のしやすさからAnaplanを採用しました。
その後、シニア財務マネージャーが中心となり、Anaplanで包括的な財務予測モデルが構築されました。それは、本社給与、ITプロジェクト、資本的支出(CAPEX)、及び中央コストと店舗コストの分析に特化した、Anaplanモデルを活用したものでした。また、レポート作成の一貫性を高め、そのプロセスを簡略化するため、財務チームは共通の損益構造および単一のデータ ハブを利用したソリューションを構築しました。(同社が構築した複数の統合型モデルについては、全文(英語)をダウンロードしてご覧ください。)