モメンティブ社が、その力強い成長計画の新たな土台を築く

戦略プランニング及び分析が、年次および長期的な財務計画、人件費、収益予測などのプロセスを支え、モメンティブ社の成長を後押ししています

自社のカスタマー エクスペリエンス管理ソリューションに対する企業間の需要が高まる中で、業界大手のモメンティブ社は、主要なプランニング システムやプロセスを刷新し、会社の成長に対応できる体制を整える必要がありました。モメンティブ社では、Anaplanを活用して戦略プランニング及び分析(SP&A)の土台を築くことで、財務、ワークフォース、さらにそのほかの重要な運営部門において、正確かつ柔軟で、流動的な計画やシナリオ モデリングの作成を実現しています。

Anaplanを使うことで、年間予測の作成にかかる時間を2か月から2週間程度に短縮できた上に、正確性とデータの精度も向上しました。
ジャスティン・クーロンブ(Justin Coulombe)氏, 最高財務責任者

60%

の時間削減を年次計画の準備段階で実現したことで、戦略的な話し合いにより多くの時間を費やすことが可能になり、より優れたインサイトや迅速な行動につながる

向上

したデータの正確性と精度が、大胆な意思決定を後押し

アクセス制御

によって、必要なセキュリティは維持したまま、より多くの社員が計画に関与できるように


現代の企業は、戦略的な意思決定を進める上で、市場調査や顧客からの率直なフィードバックを頼りにしています。カスタマー エクスペリエンス管理と市場調査ソリューションの世界的な大手プロバイダであるモメンティブ社は、ビジネスの成長に必要なデータやインサイトを顧客企業に提供しています。2021年、SurveyMonkeyはブランド名をモメンティブ社に改め、顧客サービスやカスタマー エクスペリエンス、そして顧客調査における長年の知識を活かし、AIを活用したエクスペリエンス管理プラットフォームを通して顧客企業にさらなるサービスを提供しています。

 

「最新のインサイトを獲得し、戦略的な意思決定の精度をさらに高めるために、社員や顧客、そして市場専門家に注意を向ける企業が増えてきています」と、モメンティブ社で企業戦略財務ディレクターを務めるベティ・スー(Betty Xu)氏は言います。「私たちは、顧客に関する幅広いインサイトを保有するという、他社にはない特徴を持つ企業です。又、各企業が、データに基づく迅速な決定を可能にする、より良いツールを求めていることも知っています」。 このようなビジネスの変化に対応するため、そして、20 %の成長を継続するという自社の目標を後押しするため、モメンティブ社の財務チームはよりスケーラブルで管理しやすいプランニング ソリューションを求めていました。そこで目を付けたのが、スー氏が「財務管理の土台」と呼ぶAnaplanソリューションでした。それは、モメンティブ社の以前のソリューションに比べて、階層数やマッピング、ユーザー数の増加にも適応でき、あらゆる条件でのプランニングに対応可能なツールでした。

 

より柔軟なプランニングを可能にする

モメンティブ社はまず、同社の経費の中で最も大きな割合を締める人件費の計画、営業利益、そしてフリー キャッシュ フローにAnaplanを導入しました。さらに、モメンティブ社の財務チームは、同社が総勘定元帳(GL)システムとして使用しているNetSuiteで行った変更が、直接Anaplanにも反映されるプロセスを構築しました。この新しい基盤をすべてのプランニングプロセスに導入し、その後、シナリオ作成、収益、および帳簿記入に関する計画、さらにレポート作成や長期計画にもAnaplanを導入しました。

 

この導入の過程でモメンティブ社をサポートしたのは、Anaplanのパートナー企業であるKeyrusでした。「モメンティブのチームは、Anaplanソリューションの機能に対する理解を深め続けています」と、Keyrusでデリバリー リードを務めるフィリップ・カオ(Philip Kao)氏は言います。「彼らは、Anaplanの効果的な使い方を徐々に身に着け、ビジネスのさまざまな課題を解決できるようになってきました。このような段階的なアプローチによって、Anaplanの価値を短期間で実感してもらえたと思います」

 

モメンティブ社の戦略プランニング及び分析(SP&A)部門の中枢を担うAnaplanは、複数のデータ ソースを統合することで、会社全体のSP&Aに利用される唯一のリソースを構築します。現在は、NetSuiteに加え、Workdayやそのほかのシステムのデータも、シンプルなMuleSoftの連携システムを使ってAnaplanに接続されています。これらのデータ統合により、Anaplanソリューションは、M&Aを含むビジネスの変更事項を確実に反映できるようになります。「Anaplanチームは、当社独自のニーズに対応するよう、ソリューションの設定を親身になってサポートしてくれました」とスー氏は言います。「Anaplanの利用を始めてすぐに、主要な業績データをすべて1つの使いやすいシステムに集約することのメリットを実感しました。今では、いつでも会社の経営状況を確認し、どんな話し合いや決定が必要なのか把握できます」

 

明日の課題に立ち向かうために

SP&Aの土台としてAnaplanを導入したモメンティブ社では、主要な業績データを深く掘り下げ、短期的および長期的な予測を立ててビジネス成長に役立てています。

 

「Anaplanが当社のプランニングを次のレベルに押し上げてくれました」とスー氏は言います。「たとえば、新しく構築した『Houston, do we have a problem (HDWHAP)?』という予測的なモジュールを利用することで、さまざまな状況下に対して当社がどのように対応していくか考えられます」。 この新たなモジュールは、財務業績データ、人員、ベンダー計画などを統合し、シナリオ テストを可能にするものです。Anaplanの導入によって実現したもう1つのシステムが「Bridge to Plan」です。当年度の予測と、計画または予測される経費の情報を組み合わせることで、次年度の年度計画を立てる際の基準値を調整し、年間計画を容易にします。

 

「Anaplanは当社の財務計画プロセスを本当に大きく変えました」と、最高財務責任者のジャスティン・クーロンブ氏は言います。「Anaplanを使うことで、年間予測の作成にかかる時間を2か月から2週間程度に短縮できた上に、正確性とデータの精度も向上しました。又、予測の調整が求められる場面でも、かなり柔軟な対応が可能になりました」

 

モメンティブ社では、AnaplanをSP&Aの基盤として導入したことで、社内におけるプランニングの可能性も広がりました。「SP&A部門には多くのビジネス パートナーがいます」とスー氏は説明します。「Anaplanを活用することの大きなメリットの1つは、異なるアクセス レベルを割り当てられることです」。 モメンティブ社で以前使用されていたソリューションは、システムへのアクセス権を「あるか、ないか」の2択でしか提供していませんでした。しかし、Anaplanを使うことで、SP&Aチームは、必要なデータ セキュリティは維持しながら、重要な財務情報へのアクセス権をより多くのパートナーや協力者に付与することが可能になったのです。

 

戦略的な意思決定の土台としてAnaplanを活用することで、モメンティブ社は、パンデミック後の世界経済の中で、正しい方向性を見極めながら企業顧客と共にビジネスを成長させることができています。「Anaplanとの旅は、まだ始まったばかりです」とスー氏は結論付けます。「これからもAnaplanの新しい活用方法を模索し、アプローチを改善しながら、この先に待つ困難を乗り越えていきたいです」

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