40%
年間予算編成の期間を5か月から3か月へ短縮(40%の迅速化)し、迅速な意思決定を支援
年間20,000時間以上
プロジェクトマネージャーによる年間2万時間超の業務時間削減(推定)で、顧客体験を向上
リアルタイム
人事とファイナンス間のリアルタイムなデータ同期により、精度と意思決定の質を向上
「Anaplan を導入したことでファイナンス プランニング プロセスが迅速化し、期間を短縮できました」クリストフ・デキュジス (Christophe Decugis) 氏、ファイナンス トランスフォーメーション担当責任者、PwC France and Maghreb 社
年間予算編成の期間を5か月から3か月へ短縮(40%の迅速化)し、迅速な意思決定を支援
プロジェクトマネージャーによる年間2万時間超の業務時間削減(推定)で、顧客体験を向上
人事とファイナンス間のリアルタイムなデータ同期により、精度と意思決定の質を向上
「時は金なり」の格言は、クライアントへのサービスの提供時間を基準に収益を得ているコンサルティング業界には特に当てはまります。 しかし、人事チームとファイナンス チーム間でデータを共有し、タイミングよく正確なファイナンス プランニングとフォーキャストを行うことは、難しい場合があります。
PwC France and Maghreb 社のファイナンス トランスフォーメーション担当責任者であるクリストフ・デキュジス (Christophe Decugis) 氏は次のように述べています。「当社のファイナンス プランニング プロセスはワークフォース プランニングに依存しています。「しかし、人的資本データとファイナンス データに食い違いがあり、苦労していました」
ファイナンス チームと人事チームは、手作業で時間をかけて別々のデータベースからの情報を同期していましたが、どちらか一方が途中で数値を変更すると、プロセスが破たんすることが頻繁に起きていました。「ビジネス部門に提供する数値やシミュレーションは一貫性を欠き、しかも、最新の議論とかみ合っていませんでした」とデキュジス氏は回想します。ファイナンス プランニングは手作業で遅々として進まず、夏季休暇シーズンまでかかり、計画のさらなる遅れを招きました (PwC の決算は 6 月)。
デキュジス氏は、ファイナンス チームと人事チームで同じデータが使われるようにしたいと考えました。同社は既にワークフォース プランニングに Anaplan を使用していたため、ファイナンスにも利用を拡大することは理にかなっていました。PwC では共通の Anaplan プラットフォームを使って、人事チームのワークフォース計画を基にファイナンス プランニングを始めます。ファイナンス チームは、すべてのコンサルタントの稼働率、つまり職位別にコンサルタントが仕事をした請求可能時間の割合をプロフィット センターごとに見積もります。次に、コンサルタントの職位ごとに PwC が請求できる単価を推定します。「この二つの要素をワークフォース プランニングと組み合わせることで、粗利益のフォーキャストを算出できます」と同氏は説明します。
ファイナンスチームは間接費を加算して P&L を完成させ、その後 Anaplan を使用して共有コストを配分します。「ルールを設定でき、必要に応じて特定のプロフィット センターに合わせて調整することもできます。PwC ではこのようにしてファイナンス計画を策定しています」
FP&A だけでなく、PwC のプロジェクトマネージャーは、新規プロジェクトの入札時にプロジェクト管理モジュールという別の Anaplan アプリケーションを使用して、プロジェクトの収益とコストを見積もっています。「これにより、お客様に見積を提示する際に、適切な意思決定を行うことができます」とデキュジス氏は説明します。「このようにして PwC では収益性を確保しています」プロジェクト開始後も同じ Anaplan アプリケーションを使って、プロジェクト管理、実績との照合/整合、計画との差異監視を実施します。
Anaplan によるファイナンス プランニングの効果は絶大でした。「Anaplan を導入することで、ファイナンス プランニング プロセスの時間と期間を短縮することができました」とデキュジス氏は述べています。「以前はプロセス完了まで 5 か月かかりましたが、現在では 3 か月で済みます。しかも、データの品質は向上して、この成果が得られているのです。フォーキャストの精度も向上し、苦痛なプロセスでは無くなりました」
Anaplan のメリットはファイナンス部門以外にも波及しています。「稼働率やワークフォース プランニングに関してより多くの情報をビジネス部門から見られるようにしました」とデキュジス氏は述べています。ビジネス部門はこの情報を基に、変化への迅速な対応、ローリング フォーキャスト プロセスの改善、採用計画の柔軟な調整を行っています。「メリットはリアルタイムで値が更新され、同時にすべての関係者に更新が通知されることです」と同氏は言います。
プロジェクト マネージャーは日常的に、プロジェクト管理モジュールによって、従来は収集が困難だった情報を取得できています。最終的に、このアプリケーションは PwC の利益率を向上させると同時に、当初の予算内で顧客の期待に応える能力も高めています。「これにより、プロジェクトにおけるコストと収益を包括的に把握できるため、プロジェクト終了時の利益率をより正確に見積もることができます」 とデキュジス氏は話します。
プロジェクト管理モジュールだけで、プロジェクトマネージャーの年間就業時間を 2 万時間以上削減できていると見積もっています。「コンサルティング部門には約 200 人の現役プロジェクトマネージャーがいますが、プロジェクト マネージャー、一人あたり週 2 時間程度削減できていると思います。これは、ビジネス部門にとって非常に大きなコスト削減です」と同氏は話します。プロジェクト管理モジュールによって、プロジェクトマネージャーは事務作業ではなくプロジェクトという本来業務により時間をかけられるようになり、クライアントへの成果向上にも貢献しています。
ファイナンス、人事、プロジェクト マネージャーを Anaplan プラットフォームで連携させることで、PwC France and Maghreb 社には新たな可能性がもたらされることは間違いありません。デキュジス氏は最後に「今後 Anaplan を活用することで、チームが正確なデータを基に真のコラボレーションを実現できるというのが何よりも楽しみです」と話しています。
クリストフ・デキュジス氏、ファイナンス トランスフォーメーション担当責任者、PwC France and Maghreb 社: 迅速な情報は、当社の意思決定プロセスにおいて不可欠です。この新しいデリバリー モデルが収益性に与える影響を明確に理解していることが非常に重要です。
PwC は監査、コンサルティング、税務、法務サービスを提供する企業です。課題はチーム間の連携を確実なものにすることです。というのも、PwC のファイナンス プランニング プロセスは、ワークフォース プランニングに大きく依存しているからです。
Anaplan ではスプレッドシート形式の値をすばやく更新できます。メリットはリアルタイムで値が更新され、同時にすべての関係者に更新が通知されることです。スプレッドシートの利便性と、一元的なデータベースの強みの両方が得られます。
Anaplan を導入したことでファイナンス プランニング プロセスが迅速化し、期間を短縮できました。真のメリットは、ビジネス側で各ビジネス チームの稼働率とワークフォース プランニングに関して、見通せる情報の質と量を改善できたことです。
今後 Anaplan を活用することで、人事とファイナンスを本質的に連携できるというのが何よりも楽しみです。そこから、Anaplan で他の関係者を連携させる新しいアイデアも多数生まれています。
PwC France and Maghreb 社のファイナンス トランスフォーメーション担当責任者のクリストフ・デキュジスです。Anaplan でプランニングをしています。