RSA Group 社は世界的な老舗保険会社で、300 年以上にわたって個人や家族の暮らしに安心を提供し、中小企業や大企業を不測の事態から守ってきました。同社は、顧客により良いサービスを提供するために保険商品を定期的に改良していますが、そうした革新を続けるためにはビジネス アジリティが必要です。
しかし Anaplan のプラットフォームを導入する以前の同社のプランニングは、アジリティとはかけ離れたものでした。スピード感に欠ける表計算シートの使用プロセス、9 ヶ月にも及ぶ財務計画サイクルに加え、社内の各部門間で分断され、サイロ化されたデータを使用することによるデータの質の問題が、プランニングをさらに複雑なものにしていました。その結果、財務チームは膨大な時間をデータ クレンジングに費やすこととなり、データを分析して社内の主要な関係者にインサイトを提供するという本来の業務が二の次になっていたのです。
こうした厳しい環境でプランニングを完了させたある年、同社の財務チームは、財務計画のニーズを満たすためには、より効率的なソリューションが必要だと気づきました。「すばやく導入でき、同時に価値をもたらしてくれるソリューションが必要でした」と、同社でこのプロジェクトの指揮を執ったパフォーマンス マネジメント部門の責任者は説明します。
そうした中、チームは Anaplan プラットフォームに出会い、表計算シートを使用していたそれまでの財務計画、経費計画、コンタクト センターのワークフォース計画プロセスを迅速に Anaplan のソリューションに切り替えていきました。「別々のモジュールを一つに統合できる機能には大変大きな価値がありました」とプロジェクト リーダーは指摘します。Anaplan の導入によって、データ収集ではなく付加価値の高い分析に時間をかけられるようになったからです。
Anaplan プラットフォームの導入により、同社は年次の財務計画プロセスを 9 ヶ月から 5 ヶ月に短縮できました。ワークフォース計画チームは、生産性が 50 %改善されたと報告しています。現在では各計画も連携されているため、そこからのデータを活用して各部門でより良い意思決定を下せるようになり、顧客サービスの質も高まり、それらが業績にも反映されました。
RSA Group 社は、ソリューションの選定にあたってプロバイダーに三つの質問をしたと言います。一つ目はプラットフォームの使いやすさ、二つ目は導入にかかる期間、そして三つ目は財務チームがシステムを継続的に運用できるかどうかです。その三つの条件をすべて満たしたのは、Anaplan のコネクテッド プランニングだけでした。「同じデータ ソースを使って各チームが連携できるようになり、最適な意思決定が可能になりました」と、先ほどのプロジェクト リーダーは述べています。「それがこのプラットフォームの真価です」