ザ コカ・コーラ カンパニーは成長戦略と平行して主要な取り組みをさまざま実施しています。その1つが収益成長管理(RGM)です。 RGMシステム イネーブルメント部門でディレクターを務めるアレックス・ダーラム氏は、自身の仕事を「製品を適切に特定し、それらを適切なお客様の手元に、適切な価格帯で届けること」だとし、消費者が1日を通して何度も選びたくなる飲料を提供することを最終的な目標に掲げています。
どのような企業にとってもRGMは難しい課題ですが、同社の場合、次の2つの理由から、それがさらに複雑なものとなっています。1点目は、水、スポーツ ドリンク、乳製品、植物性飲料、そして言わずと知れた同社のトップ製品群であるソフト ドリンクを含む、膨大な製品ポートフォリオがあること。2点目は、北米地域にて数多くの独立ボトラー社がパートナーとして連携していることです。各ボトラー社は独自の地域展開を行っており、ターゲットとなる消費者の嗜好や傾向もさまざまです。しかし、RGMを成功に導くためには、これらの独立した企業が全体の利益のために力を合わせることが不可欠なのです。
連携性の高い計画の基準を引き上げる
ザ コカ・コーラ カンパニーにおけるRGMは、言うなればさまざまな面をもつパズルを解くようなもので、各地域に散らばる多くの協力者からの情報が必要です。「米国に67あるボトラー社とどう計画の足並みを揃えていくかを考える必要がありました」とダーラム氏は言います。「その点において、Anaplanは私たちにとって素晴らしいソリューションでした。全員で協力して構築したこの計画で、私たちは効果的にコラボレーションし、その目的を遂行できているのですから」
世界的な経済の向かい風を受けた状況下でも、その成果は確かなものでした。 決算発表の中で、ザ コカ・コーラ カンパニーは、優れたRGMが自社の「競争力」を高めたことに触れ、「今後もボトラー各社と連携した取り組みの基準を引き上げ続け、インフレ下にあるお客様や消費者にさらなる価値を提供していく」と述べました。