迅速なコラボレーションがザ コカ・コーラ カンパニーの競争力に磨きをかける 

老舗消費財メーカーは、収益成長管理やトレード プロモーション管理をはじめとするさまざまな分野にコネクテッド プランニングを取り入れています

収益成長管理は、ザ コカ・コーラ カンパニー(The Coca-Cola Company)の重要な取り組みです。同社は、多くのボトラー社との連携にAnaplanを使用することで、適切な製品を、適切な価格で、適切な消費者に届けるための最適な戦略を構築しています。ただしこれは、同社がAnaplanを活用して進めている革新の一例に過ぎません。Anaplanの導入は、同社のさまざまな部門や機能でコストと時間の大幅な削減を実現し、ビジネスの成長を支えています。

Anaplanが受け入れられたのは、ユーザー自身の要望に応えるソリューションを構築できたからです。
アレックス・ダーラム(Alex Durham), RGMシステム イネーブルメント部門ディレクター

95%

従来のソリューションと比較したトレード プロモーション管理コストの削減率

67社

1つの収益成長管理プランで連携している独立したボトラー社の数

 

 


ザ コカ・コーラ カンパニーは成長戦略と平行して主要な取り組みをさまざま実施しています。その1つが収益成長管理(RGM)です。 RGMシステム イネーブルメント部門でディレクターを務めるアレックス・ダーラム氏は、自身の仕事を「製品を適切に特定し、それらを適切なお客様の手元に、適切な価格帯で届けること」だとし、消費者が1日を通して何度も選びたくなる飲料を提供することを最終的な目標に掲げています。

 

どのような企業にとってもRGMは難しい課題ですが、同社の場合、次の2つの理由から、それがさらに複雑なものとなっています。1点目は、水、スポーツ ドリンク、乳製品、植物性飲料、そして言わずと知れた同社のトップ製品群であるソフト ドリンクを含む、膨大な製品ポートフォリオがあること。2点目は、北米地域にて数多くの独立ボトラー社がパートナーとして連携していることです。各ボトラー社は独自の地域展開を行っており、ターゲットとなる消費者の嗜好や傾向もさまざまです。しかし、RGMを成功に導くためには、これらの独立した企業が全体の利益のために力を合わせることが不可欠なのです。

 

連携性の高い計画の基準を引き上げる

ザ コカ・コーラ カンパニーにおけるRGMは、言うなればさまざまな面をもつパズルを解くようなもので、各地域に散らばる多くの協力者からの情報が必要です。「米国に67あるボトラー社とどう計画の足並みを揃えていくかを考える必要がありました」とダーラム氏は言います。「その点において、Anaplanは私たちにとって素晴らしいソリューションでした。全員で協力して構築したこの計画で、私たちは効果的にコラボレーションし、その目的を遂行できているのですから」

 

世界的な経済の向かい風を受けた状況下でも、その成果は確かなものでした。 決算発表の中で、ザ コカ・コーラ カンパニーは、優れたRGMが自社の「競争力」を高めたことに触れ、「今後もボトラー各社と連携した取り組みの基準を引き上げ続け、インフレ下にあるお客様や消費者にさらなる価値を提供していく」と述べました。

 

Anaplan image

ザ コカ・コーラ カンパニーが最初にAnaplanを導入したのは2017年のことです。その後、社内の複数の分野でも利用が始まり、社員たちがコネクテッド プランニングの効果を実感するようになると、関連したプロセスなどにも徐々にその導入が広がっていきました。

 

 

 

ビジネスのスピートに対応する絶え間ない進化

ザ コカ・コーラ カンパニーでは、RGMだけでなく、複数の分野でAnaplanを活用した業務プロセスの変革に取り組んでいます。Anaplanを利用するそのほかのチームには、複数の部門の財務チーム(長期計画、計画、予算作成、予測)、サプライチェーン(供給計画、需要予測、製品ライフサイクル計画)、そして販促活動管理(TPM)があります。

 

過去に同社でTPMに関するITプロジェクトを率いた経験のあるダーラム氏は、Anaplanは、乗り換え前まで使っていたソリューションと比較して95 %のコスト削減を実現し、実装にかかる時間も3分の1程度だったと説明しています。ダーラム氏は、こうした成功は、ユーザーを第一に考えるAnaplanの優秀な人材(パートナーの存在も大きい)から成るチームのおかげだと考えています。このチームは、同社が2017年にAnaplanの顧客となったときに立ち上げ、大切に育ててきたチームです。「Anaplanが受け入れられたのは、ユーザー自身の要望に応えるソリューションを構築できたからです」とダーラム氏は説明します。「Anaplanなら、自分たちでより柔軟にプラットフォームを構築できます。そうした私たちは絶えず改善を繰り返しています。これは私にとって非常に大きく、新鮮な変化です。今ではビジネスの変化にスピーディーに反応できています」

 

この変化が、ザ コカ・コーラ カンパニーの事業計画にも変革をもたらし、同社は加速する会社の成長のなかで発生するニーズに沿って、計画を策定できるようになりました。ダーラム氏は「それはスピードであり、消費者の笑顔であり、迅速に表れるビジネス成果でもあります」とし、「この会社の新たなフェーズがとても楽しみです」と続けました。

RGMシステム イネーブルメント部門ディレクター、アレックス・ダーラム(Alex Durham): 多くの人が、コカ・コーラ社はのろまな巨人だと考えています。しかし、私たちはそうではありません。私たちは成長企業なのです。一日中、すべての飲用シーンで選ばれる飲料になろうとしているのです。では、どのようにしてそのような成長を遂げるのか?RGMと収益成長管理です。適切な製品を見つけ、適切な価格帯で適切な消費者の手に届けることで、飲料に価値を見出し、一日を通してリフレッシュする時間を提供できるのです。

私たちは、その戦略を支える数学と頭脳脳なのです。成長戦略の5つの重要な柱の1つがRGMです。つまり、コカ・コーラ社にとってそれだけ重要なのです。

RGMの課題の1つは、67のボトラー社でどのように整合性をとるかを考えなければならないことです。その点で、Anaplanは素晴らしいソリューションです。私たちは効果的にコラボレーションを行えます。誰もがどこにいてもログインでき、一緒に作り上げた計画に貢献できます。

Anaplanでコカ・コーラ社は有機的に成長しました。社内のいくつかの異なるエリアで誕生し、人々が物事を結びつけることの価値を理解するにつれて、隣接するプロセスへと成長してきました。私の部署では、ボトリング システムの収益計画を調整することから始めました。それが、隣接する顧客計画やTPMへと発展していったのです。TPMのおかげで、私たちの仕事のやり方、用語、プロセスに合わせてカスタムフィットするツールを構築できました。

私は、以前のTPMシステムをAnaplanに置き換えました。その影響で95 %安く、3倍速くなりました。

Anaplanのソリューションは、ユーザーの具体的な要求に合わせて構築されるため、ユーザーに受け入れられています。このプラットフォームは、よりアジャイルな方法で構築することを可能にしてくれます。私たちは常に反復しています。これは私にとって、とても新鮮な変化です。ビジネスのスピードに合わせて対応できるのです。新しいITプロジェクトを立ち上げて、新しいリソースを投入する必要はありません。私たちは、自分たちのできる範囲で、そのような変更を行え、かなり速いです。

これはまったく異なるゲームであり、私はこのゲームに参加できることを嬉しく思っています。スピードが早くて、ユーザーが喜んでくれます。この新しいパラダイムに参加できることにはとても興奮しています。